屍鬼 3 (3) (ジャンプコミックス)藤崎竜 小野不由美 ¥ 460 通常24時間以内に発送 ★★★★★ |
屍鬼 3 (3) (ジャン... | |
| おちゃらけ感とシリアス感の折り込み具合はさすが藤崎氏という感じ。 この巻ではもうおちゃらけた雰囲気はなくなっているけど、今の切迫した雰囲気ができあがっているのは1巻の藤崎色満載のキャラのおかげだと思います。 内容は真実に迫りつつあるけど、まだ裏がありそうな面白い展開です。 原作は読んでいないだけに素直に次巻が気になりますね。 村で唯一の医者である尾崎は自身の知識と診断から、村で起こっている異変の原因解明に挑む。しかしなかなか上手くいかず、患者や静信に八つ当たりすることも。そんなある日、夏野が医院前で尾崎を待っていた。彼の一言で尾崎はある可能性に気付く。患者を入院させ、静信と泊り込みで見張る彼の前に現れたのは―― 武藤家で見たことが忘れられない夏野は一人、静かに調査を始めていた。そして夏野は彼と同じく大人を信用できずに調査していた田中姉弟と接触する。それをきっかけに彼は疑問を確信に変えるべく、あることを実行に移す。それが示すものは―― 一巻と二巻は結城夏野編だけでしたが今回は尾崎敏夫編があります。収録されているのは尾崎敏夫編1→結城夏野編5→結城夏野編6→尾崎敏夫編2という流れの... | ||
日本語練習帳 (岩波新書)大野晋 ¥ 735 通常24時間以内に発送 ★★★★ |
日本語練習帳 (岩波新書) | |
| 単語、文法、語用法、読解などを5つに項目立てし、問題を解き、解説による答え合わせを行いながら読み勧めていく作品。傍らに筆記用具とノートは必須だ。 【1章】「思う」と「考える」の違いから展開される第一章。言葉の微妙なニュアンスを問う。意味はほぼ同様でありながらも用法の大きく異なる漢字について語源を辿ることでその違いを解き明かす。単語を解剖する方法と、単語への感受性を鋭くする習慣を身につける。 【2章】主述の関係をパターンに分け、「読みやすい文章」と「読みにくい文章」の違いを問う。日本語の基本は主述を結ぶ「は」と「が」にある、と言い切る著者の文法論が光る。 【3章】うっかり書いてしまいがちの、「のである」口調と「〜が」の連続した文章。読む側に与える印象と読みやすさを考えながら、問題点を抽出、添削する。 【4章】1〜3章までの内容を用いて文章の「縮約」に臨む。還元、読解、創作能力を総動員して行う「縮約」によって、文章の骨格を見出し日本語の体系を実感する。この作の醍醐味といえる章。 【5章】最後に、敬語の用法を尊敬、謙譲、丁寧語それぞれのルーツを辿り理解する。 各章の内容は上記のような... | ||
黒の狩人〈上〉大沢在昌 ¥ 1,785 通常24時間以内に発送 ★★★ |
黒の狩人〈上〉 | |
| ヤクザ、中国の諜報機関、公安警察入り乱れる思惑の中、1人の刑事・外務省職員・そして中国人通訳が、連続殺人事件の謎に迫る話。話の複雑さ、伏線が交錯しまくる点は従来の大沢氏の作品と同じ。多少のアクションもあるが、中心はやはり謎解きです。魔物・影絵の騎士よりは面白かったが、多過ぎる伏線や関係者が絡む話は、食傷気味なのも事実。もうちょっとスカッとする話も読んでみたい。上下2冊で''読みで''はあるが字は大きいです。細かい話だが、本作に出てくる「ファーストフード」は「ファストフード」が正しい。最近の本はちゃんと「ファストフード」となっている方が多い。編集者はしっかり勉強して欲しい。 | ||
黒の狩人 下 (2)大沢在昌 ¥ 1,785 通常24時間以内に発送 |
黒の狩人 下 (2) | |
| ・・・ | ||
古武術で毎日がラクラク!―疲れない、ケガしない「体の使い方」荻野アンナ 甲野善紀 ¥ 1,260 通常24時間以内に発送 ★★★★★ |
古武術で毎日がラクラク!―... | |
| この本で紹介されている日常生活に古武術の身体の使い方を活かす方法は、 すぐにできるので大変お役立ちです。あきらかに私のクオリティ・オブ・ライフ (QOL:生活の質)が向上しました。(笑)たぶん、こういった技は一生使ってい くと思います。 DVDや、カルチャーセンターでの実技指導を受けなくちゃ ピンとこないな〜という技もありました。 古武術をもう少し知りたくなったら、実技指導の受講をお勧めします。 カルチャーセンターや、いろいろなところでセミナーが開催されているようです。 ”背中”を柔らかくする方法も紹介されていました。 背中ガチガチで、整体に行くと「背中がまな板みたいだ!」と言われ続けてきた 私に、もってこいの方法でした。 この本のおかげで、”背面”の問題を自分である程度解消できる可能性が見えてきました。 けんしょう炎に効果的な方法も紹介されていて、助かりました。 かなり健康増進にも役立つ内容となっています。1,2年程前に買った本。トレーディングの最中に 座ったまま、肩凝りや首の後ろの部分の凝りを解す事が出来るので、 大正解の一冊だった。人間と言うのは、太古以来、極度の緊張が強い... | ||
過ぎる十七の春 2 (2) (バーズコミックス)小野不由美 ¥ 620 通常24時間以内に発送 ★★★★ |
過ぎる十七の春 2 (2)... | |
| 山本さんの絵がとても綺麗でした。表紙絵も気に入りました。 内容的には、後半、話を詰め込みすぎた感がありました。衝撃的な事実に対して、サラリ、と話が進んでいってしまった気がします。ややこしい展開もそんなに引かないで、どんどん進んでしまった感じがして、それが唯一残念に思いました(原作の方も、オチはあっさり気味ですけど;;)。 読んでる途中で、「残りページ僅かなのに、決着着くのだろうか」と不安にもなりましたが、先述した通り、サクサク進んでしまって、2巻で完結しました。 じっくり読みたい方は、原作本を読んだ方がいいかもしれません;; 漫画初読みの場合、理解するのが少し難しいかも。 | ||
屍鬼 1 (1) (ジャンプコミックス)藤崎竜 小野不由美 ¥ 460 通常24時間以内に発送 ★★★★ |
屍鬼 1 (1) (ジャン... | |
| 読む前は原作ファンだし藤竜のマンガもかつて読んだことがあるので、正直微妙かな?と思って、ちょっと敬遠していた。 藤竜のタッチってなんか軽いからあのどんよりした空気に合わないかな、と。 だけど結構評判がよいようなので読んでみたら、そんなに悪くない。 やっぱり元のプロットがいいからかな。 (プロットといえばなんでお祭りの下りは削ったんだろう?? 伏線として重要だと思うのだが…まあ伏線が多すぎるからかな。) 絵も結構癖があるマンガ家なので好き嫌いあるだろうけど…そこまで違和感ないかなあ。 恵のゴスロリ、私は違和感ない…。 でも、静信と敏夫は若すぎるような気もするので、そこの違和感とお祭りが削られているので☆1つマイナス。 ただ、正雄はイメージぴったりすぎ。 正雄だけで☆5つあげたいくらい。大好きな小野さんの作品、それも「屍鬼」が漫画化されるということで、結構期待していたのですが・・・ 小野ファンとして言わせて貰うと、何なんでしょうね、この絵は。 小野さんの作品には似合わないです。思いっきりイメージぶち壊されました。 もっと写実的な絵を描く方に漫画化されたほうが良かったのでは・・・例え... | ||
夜のピクニック (新潮文庫)恩田陸 ¥ 660 通常24時間以内に発送 ★★★★ |
夜のピクニック (新潮文庫) | |
| 修学旅行で悪さをした卒業生の罪。 その罰を永遠に償い続ける後輩たちの夜通し歩く懺悔の物語。高校生が夜通し80キロを歩く歩行祭というイベントを楽しみながら、恋、友情が丁寧に描かれた読みやすい作品だった。歩行祭というただ夜通し歩くだけのイベントと、恋や友情といった青春時代の想い出をつくるという目的がよく考えられており、自分の青春時代にもこんなイベントがあったらと思ってしまった。 また、主人公の融と貴子だけでなく、忍、美和子、杏奈、高見といった友人たちのキャラクターもしっかりと描かれていてみな好感がもてた。恋心や友情が描かれた場面で感動的な場面はいくつかあったが、個人的には貴子の母親が美和子、杏奈に対して家庭の事情を打ち明け、どうか娘をよろしくといった場面が感動的だった。 本屋大賞受賞作品 この小説の基盤となっているのは、高校生活最後のイベント “歩行祭” 朝の八時から翌朝の八時まで皆でただ歩く、というもの。 そんな中、融と貴子の視点を中心に話が展開されていく。 二人にはクラスメイトに秘密にしている秘密の関係がある。 そして貴子はこの“歩行祭”の間、ある“賭け”をしている。 個性... | ||
沖縄ノート (岩波新書)大江健三郎 ¥ 777 通常24時間以内に発送 ★★★★ |
沖縄ノート (岩波新書) | |
| 事実無根も甚だしい内容。沖縄の集団自決について、当時座間味島の守備隊長だった梅沢少佐らが住民に対し自決を強要したという内容はまったくの嘘である。この件は今も梅沢さんらが著者の大江氏、岩波書店を相手に裁判を続けている。大江氏はこの本は嘘だったというのを潔く認めてほしいものである。この本の評論とはずれるます。沖縄生まれ、居住者です。小さい頃から、曽祖母に戦争の話しは耳にタコができるほど聞かされて育ちました。親類が、実際に集団自決した事も。戦争を知らない私達が議論するよりは、実際に証言者の記述を見てから意見を述べてほしいです。縄南部の平和資料館には、たくさんの証言文集が保管されています。ニュースや風評だけでしかこの本を語れない人、【国益】という言葉で事実を曲げようとする人、何か感じてくれたら幸いです。控訴審も大江の勝ち。戦争責任を認めない哀れな連中はいよいよ追い詰められる。 裁判を知って勢いで書いているように見えるレビューもありますが、本当にこの本を全部読んでるのかなあ、と思ってしまいます。 沖縄と本土との関係は、今でこそ有名な芸能人たちが普通に活躍していて単なる南の県といった感じですが... | ||
屍鬼 2 (2) (ジャンプコミックス)藤崎竜 小野不由美 ¥ 460 通常24時間以内に発送 ★★★★ |
屍鬼 2 (2) (ジャン... | |
| 原作は本当に素晴らしい出来なのに、漫画にするべきでは無かったと思います。絵が下手すぎます。原作とも話が違ってきてるし。台無しです。 原作は本当に文句無しなのに。両氏のファンです。 漫画化されていたのを知らなかったので、早速、1、2巻を読みましたが…何というか…やっぱりダメでした。 フジリューに関しては十年以上前の四季ジャンの頃の読み切り時はファンだったんですが、封神演義辺りから絵柄や話のめ方が激変して、読み進めていく度にガッカリ… 昔の読み切り辺りのミステリアスな感じだったら、この作品に合ってたのかも?藤崎竜さんのホラー?と最初はクビをかしげました。だって絵柄が独特で、近未来系の話の方が合いそう漫画家さんなんだもの〜。原作は読んでませんが、良くまとめた!って拍手したくなるほどの人物の多さと時間軸の重なり。1日の間に何人もの人の視点で移り変わり、状況が説明されていきます。これ、ものすごく構成を考えるのに苦労しただろうなぁ…絵柄は、特に人物にこの方独特の個性が出てます。ホラーなのにあえてコミカルに描いてある場面があったりとか…。読みにくいと思う方もいるかも…?でも風景の描写はリアルで緻密... | ||
博士の愛した数式 (新潮文庫)小川洋子 ¥ 460 通常24時間以内に発送 ★★★★★ |
博士の愛した数式 (新潮文... | |
| 穏やかな、でも心が痛くなるような物語です。 文章や感覚が女性的な感じで、女性の方にお勧めです。 大好きな本のうちの一冊です。 世界の成り立ちは数の言葉によって表現できると信じている「記憶が80分しか もたない博士」と家政婦とその息子が織り成す物語です。 備忘録により何とか支えられている博士の日常は、記憶がリセットされてしまうことから、 もはや毎日が新しい世界であり、それが繰り返される日常ともいえます。 そのような中で、派遣された家政婦は数学とは縁遠い生活をしていたにも関わらず、 朴訥とした博士が唐突に語り出す数学が織り成す世界に触れることで、その美しさと 切なさに魅了されます。 数学的立場で考えると各々の座標点に位置していた彼らは、博士が家政婦の息子へ 注ぐ愛情と阪神タイガースへ向けられる一種の偏りのある情熱などにより、博士の 関数とも言える根源的なものに触れ、より互いに複雑で強固に結び付けられていきます。 数学的な解説を平易にしながらも、その学問がもつ特徴や美を十分に散りばめながら、 更にストーリも繊細かつ感動的なものになっており、是非お奨めしたい本だと 思います。数学の薀... | ||
アデン、アラビア/名誉の戦場 (世界文学全集 1-10)ジャンルオー ポールニザン ¥ 2,520 通常24時間以内に発送 |
アデン、アラビア/名誉の戦... | |
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きのうの世界恩田陸 ¥ 1,785 通常24時間以内に発送 ★★★★ |
きのうの世界 | |
| とある町の橋の上で命を落とした「市川吾郎」。彼の死の謎を解明するのがこの物語。 町は不思議な雰囲気に包まれ、町自体が謎に包まれている。 死の真相はなかなか解明できない。 全体を包む不安な感じは、よく知る恩田陸の世界。 これは決して嫌いではない。 全体を俯瞰で見て、語る目線が次々変わるのはよくある手法なのだが なんだか今回は少々登場人物に入り込めないというか 何ともいえない違和感を感じるのだ。 読んでいる自分も俯瞰で見過ぎて夢中になれないような感じ。 後半は徐々に雰囲気も変わり、ストーリーに入っていけるのだが 500ページ近いボリュームなので前半はちょっと苦しかった。 謎は「おお!」と驚くモノ。 しかし死の真相はミステリー好きを満足させるかどうかは疑問。この作品は、水路と3つの塔が印象的なM町を訪れてそこで生活し始めた市川吾郎という男が何の目的でこの町を訪れ、そして殺されてしまったのかという謎をメインに話が展開していく。 内容はこの町に住んでいる人物の事件のかかわりや「あなた」と呼ばれる人間が市川吾郎が東京から突然失踪し、M町で殺されてしまった理由を調べにやってくる描写が描かれ、次第に... | ||
赤い蝋燭と人魚小川未明 酒井駒子 ¥ 1,470 通常24時間以内に発送 ★★★★★ |
赤い蝋燭と人魚 | |
| ずっと心に残っていた物語です。多分、一番はじめはNHKで見た映像なんだと思います。暗い影絵のような映像で、幼稚園の頃に見た話なのにいつまでもその物語は頭に残っていました。そして偶然、酒井駒子さんのこの絵本を知って……衝撃でした。もうこの物語には、酒井駒子さんの絵以外にないだろうと感じました。黒地を塗ってから描かれる駒子さんの絵はこの物語になんと相応しいことでしょう。テレビではカットされていたのか、記憶にない最後の一行を読んだ時、鳥肌が立ちました。小川未明さんの物語全体が、非常に美しい、また人間の業のようなものを鮮やかに書き出していますが、それに酒井駒子さんの絵が非常によくあっていると思います。だんだんとお金に目がくらんでいく育ての親に、この人魚は一人じっと耐えるわけですが、それでも恩返しをしようと必死になる姿には感動を覚えます。酒井駒子さんの絵も、非常に美しく、また悲しさも伴っています。大人の方にぜひおススメしたい一冊です。このお話を酒井駒子さんの素晴らしい挿絵と共に読むと、妙に良寛さんを思い出す。子供好きだった良寛さんは村の子供達を集めてよく一緒に遊んだが、昨日までいた女の子が一人... | ||
蒲公英草紙―常野物語 (集英社文庫)恩田陸 ¥ 500 通常24時間以内に発送 ★★★★ |
蒲公英草紙―常野物語 (集... | |
| 古き日本やそこに住む人々、常野と呼ばれる不思議な一族を、一人の少女の目を 通して描いている作品です。 著者の恩田さんは作品ごとにタッチが変わり、多彩な作風でいつも驚かさせられて いるのですが、この作品は独白調で描かれており、言葉遣いも独特でまた違った新 鮮さがあると思います。 しかしその新鮮さというのは「恩田作品」に限定した場合の話しであり、読み出して すぐにカズオイシグロ氏の作品の影響を感じずにはいられませんでした。 恩田さんは間違いなく優れた作家さんではありますが、少女が持つ微妙な心の揺れを 表現するという点では、残念ながらカズオイシグロ氏には引けを取っており、同じよ うな作風のこの本は、正直、物足りなさを感じます。 この先、恩田さんならもっと書けるはず! という期待も込めてキビシめに☆2つに しました。本書は『光の帝国』に続く「常野物語」シリーズ第2弾だが、前作の続きではなくシリーズの番外編といった方がよいかも知れない。 本書に登場する春田一家は、『光の帝国』に登場する春田一家のおそらくは二代か三代前の先祖と思われるが、彼らの能力もまた、『光の帝国』の春田一家と同様、「... | ||
黄昏の百合の骨 (講談社文庫)恩田陸 ¥ 680 通常24時間以内に発送 ★★★★★ |
黄昏の百合の骨 (講談社文... | |
| 「三月は深き紅の淵を」から始まった水野理瀬(を中心とした)シリーズの一作。時系列としては「麦の海に沈む果実」の続編にあたる作品です。 前作で自分の目標に目覚めた理瀬が、その後のイギリス留学から戻って長崎の古い洋館で暮らしながら、その家に隠された秘密について探っていくのが主なストーリー。洋館の謎に、魔女のような叔母2人に、美しい青年のいとこ2人、ひとくせある理瀬の友人たち(と既に亡くなっている祖母)が主な登場人物で、もちろん殺人事件つき。 前作の結末で出自が(半分くらい)明らかになり覚醒した理瀬は、高校生ながら闇の部分をいかんなく発揮する一方、年相応の感傷も時には顔をのぞかせます。お互いの心の裏を読みつつ、祖母が残した館の謎を解き、殺人事件の真相も明らかにしていく過程は、ドロドロしていて期待を裏切りません。 初読者向けではないですが、「麦の海〜」だけでも読んでいれば十二分に楽しく、物語の世界にどっぷりと浸かって幸せな時間を過ごせます。恩田陸の真骨頂といえます 上辺はかわいい女の子とかっこいい男の子達が出てきて 美しい光景と郷愁が支配する恩田陸ワールドですが、 中をのぞいてみると圧... | ||
ユージニア (角川文庫)恩田陸 ¥ 660 通常24時間以内に発送 ★★★★ |
ユージニア (角川文庫) | |
| 1回目の読みでは、何が何だか分からないままに終わっていた。 読み返してみて、自分が誤解していた部分が理解できた。 でも、過去の話を振り返ることの繰り返しからは、真相は見えてこない。 美しかった過去が現実に打ちのめされている感じだ。 二重写しされた過去と、故意に歪曲されている過去が繰り広げるだましあいのせめぎ合いなのだろう。本の内容はほかの方のレビューや内容紹介で十分だと思うので割愛。 この作品のすごいところは、書き分けだと思います。 章ごとに主人公(語り手)が変わります。 だから、あまり本を読まない人はわけがわからずこんがらがるかも。 と、ある大量殺人事件を軸に、その事件へかかわった人間たちがインタビューされているというような形式もあれば、彼ら彼女らが、ただ語っているという章もあるので、深く読まれることをオススメします。 なんていうか、本当に書き分けがすごいなあと思います。 1冊の本に、んなにもたくさんの人の視点から1つの事件について書く(しかも著書は1人)なんて、頭の中でこんがらないのかなあと思うくらい。 旅のお供にと、文庫を購入してしまった私は魅せられたのかもしれません。芥... | ||
「古事記」の真実 (文春新書)長部日出雄 ¥ 893 通常24時間以内に発送 ★★★★ |
「古事記」の真実 (文春新... | |
| 「古事記の真実」ではなく、「古事記の空想」です。 歴史的事実を記述したものではなく、こうであったらいいのにという 思いっきり歴史的願望を書いた本です。 それはそれとして一つの書き物だとは思いますが、「諸君!」に連載 されただけのことはあります。 本書は「諸君!」07年6月号から1年間の連載をもとに、加筆、改題したもの。題名から、古事記の新解釈・日本古代史の新説の開陳を期待するかもしれないが、そうではない。稗田阿礼女性説への支持、天武天皇と稗田阿礼が古事記の作者であり、天武天皇こそは日本語の父で、漢語と和語、神と仏といった対立するものを和らかに融合させ、単一の原理を唯一絶対としない日本独特の二元論の創始者であるとする見解、古事記の楽劇性、古事記の高千穂は九州に2箇所ある同名の地のどちらか、須佐之男命等出雲系の神々と古事記の関係、太陽・鏡・天照大神の関係、伊勢神宮の遷宮の意義、そして見えないものへの畏敬と畏怖が日本人の古来の信仰心の核であり、その日本人らしさの喪失が現代社会の問題の原因であること等を説き、伝統的日本人像の回復を提唱して結びとする。作者の筆は森鴎外・津田左右吉の苦衷等にも... | ||
世話焼き長屋―人情時代小説傑作選 (新潮文庫)池波正太郎 乙川優三郎 北原亞以子 村上元三 宇江佐真理 ¥ 460 通常24時間以内に発送 ★★★★★ |
世話焼き長屋―人情時代小説... | |
| 池波 正太郎 、 宇江佐 真理 、 北原 亜以子 、 村上 元三が並んでおります。 一作一作のレベルが高いので飽きません。 選者が優れているののでしょうか、 著者の個性が十分に堪能できます。 虚無を感じさせる池波正太郎、時代小説の骨格がしっかりした村上元三、人情ものの極みを行く北原亜以子、そして現在時代小説のトップに君臨する宇江佐真理。 あっという間にページが進みます。 本作の中では、人生観を描ききった北原の作品が読みどころかと思います。 お勧めです。 | ||
新宿鮫 (光文社文庫)大沢在昌 ¥ 620 通常24時間以内に発送 ★★★★★ |
新宿鮫 (光文社文庫) | |
| 改造銃を非合法に製造してヤクザに卸している木津を「現行犯」で逮捕しようと 一人で追っていた新宿署の鮫島刑事。 捜査の経緯を説明した事で課長の桃井と打ち解けることになります。 ところが新宿署管内で起こっていた警官連続殺害事件の凶器が、木津の製造した改造銃だったことがわかり、一人きりだった筈が合同捜査本部に組み込まれての捜査にかわり身軽な捜査ができなくなってしまいます。 犯人の次の標的が「鮫島の恋人」だとわかったのは犯人が現場に向かった後で……。 主人公の鮫島刑事は、逮捕しようとした犯人に監禁されて殺されそうになったり、同期の本庁の刑事に執拗な意地悪をされたりして、タイトルで受ける印象よりもずっと親しみやすい人物です。 ほかに「エド」と名のる「警察マニア」の謎の人物を登場させ、 第三者から見た事件の切れ切れの様子と、鮫島の活躍を活写していて物語を入り込みやすいものにしています。 改造銃の職人を追う地味な聞き込みの場面から恋人を守り抜く大活劇まで、筋の面白さを堪能させてもらいました。素人が評論家ぶって海外作家の誰それの作品と通じるものがあるとかどうとか語っちゃってるレビュ... | ||